獣の国
ネット上では獣の国はアメリカだと言ってる人々が大勢いますが、これは違うと思われます。ダニエル書の中に預言されエルサレムを実際に滅ぼした来るべき君主の現れる国の民とは、ローマ帝国、すなわち今のヨーロッパの国々の民でした。(紀元70年エルサレム陥落)
Dan 9:26 その六十二週の後にメシヤは断たれるでしょう。ただし自分のためにではありません。またきたるべき君の民は、町と聖所とを滅ぼすでしょう。その終りは洪水のように臨むでしょう。そしてその終りまで戦争が続き、荒廃は定められています。
つまり、獣の国は今誕生しつつあるヨーロッパ合衆国であると断言できます。アメリカではありません。アメリカは今日みなさんが見ているとおり衰退するでしょう。(追記:アメリカ合衆国は携挙により大混乱に陥ると予想されます。)
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ダニエル書と黙示録に預言された世界帝国の変遷をもう一度おさらいしておきましょう。(※必ず自分で聖書を開いて歴史と比較してください。私の解釈が間違ってても知らないですよ!)
☆ダニエル2章
バビロンのネブカデネザル王の見た夢
金の頭 バビロン
銀の胸と両腕 メド・ペルシャ
青銅の腹ともも ギリシャ(アレクサンダー大王)
鉄のすね ローマ帝国
~~2000年間の教会時代~~
鉄と粘土の混じった足と足の指=終わりの日の世界帝国
☆ダニエル7章
ダニエルの見た夢
獅子 バビロン
くま メド・ペルシャ
ヒョウ ギリシャ
鉄の歯と十の角を持つ恐ろしい獣 ローマ帝国
~~2000年間の教会時代~~
十の角を持つ恐ろしい獣に小さい角が生える ローマ帝国 → 終わりの日の世界国家
三本の角を折って現れる一つの小さい角。大きな事を語る。 =反キリスト
Dan 7:24 十の角はこの国から起る十人の王である。その後にまたひとりの王が起る。彼は先の者と異なり、かつ、その三人の王を倒す。
恐ろしい獣が続いて語られていることからこれが新生したローマ帝国から出てくることがわかります。
この獣は殺され、火の中へ入れられます。(ダニエル7:11)
☆ダニエル8章
ダニエルの見た幻
雄羊 メド・ペルシャ 角=王。(ダニエル8:20)
雄やぎ ギリシャ 角はアレクサンダー大王(ダニエル8:21)
4つの角 アレクサンダー大王の死によって分裂したギリシャ帝国
この章では預言の中の角が王を表していることを説明しています。
つまりダニエル7章や黙示録に出てくる恐ろしい獣の角は王やそれに準ずる権力者たちであることがわかります。
終わりの7年はダニエル書にある御使いによって語られた70週の預言(ダニエル書9:24~27 この預言は69週目にメシア=キリストが断たれて福音が世界に広まる再臨の日までその成就が延ばされた)の最後の一週(7年)です。
イエス様は「わたしはすぐに来る。」と言ってましたが二千年近くたってしまいました。
2Pe_3:8 愛する者たちよ。この一事を忘れてはならない。主にあっては、一日は千年のようであり、千年は一日のようである。
とのことです。主にとっては二日だったんですね。オウフ。おかげで私やあなたが生まれました。主に感謝。
要するにユダヤ国家の消滅で預言が止まり、鉄のすねとその下の間に2000年あったわけですね。この最後の帝国は鉄と粘土が混ざらないように完全一致はならず、最後までもめ続けるようです。やれブレグジットだ難民問題だともめている最近のヨーロッパを見ていると預言の通りに見えます。
Dan 2:41 あなたはその足と足の指を見られましたが、その一部は陶器師の粘土、一部は鉄であったので、それは分裂した国をさします。しかしあなたが鉄と粘土との混じったのを見られたように、その国には鉄の強さがあるでしょう。
Dan 2:42 その足の指の一部は鉄、一部は粘土であったように、その国は一部は強く、一部はもろいでしょう。
Dan 2:43 あなたが鉄と粘土との混じったのを見られたように、それらは婚姻によって、互に混ざるでしょう。しかし鉄と粘土とは相混じらないように、かれとこれと相合することはありません。
この鉄と粘土の足、十の角を持つ恐ろしい獣であらわされる国は黙示録に出てくる海から上がってくる獣であり、反キリスト(来るべき君、ダニエル9:26)によって率いられます。
ダニエル書を踏まえた上で黙示録を見てみると、
Rev 13:2 わたしの見たこの獣はひょうに似ており、その足はくまの足のようで、その口はししの口のようであった。龍は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた。
とあり、恐ろしい獣はかつての大帝国の特徴を引き継いだキメラのような存在であるとわかります。では龍はどうでしょう?現代世界で龍に象徴される力ある国はどこでしょうか?
龍の国、龍の国どこやー?……あっ……
……どうみてもこの国(日本)ですね。
日本には万世一系の天皇という巨大な権威があり、獣に大いなる権威を与えるには十分でしょう。
Rev 13:1 (12:18) (そして、海の砂の上に立った。) わたしはまた、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。
Rev 17:9 ここに、知恵のある心が必要である。七つの頭は、この女のすわっている七つの山であり、また、七人の王のことである。
Rev 17:10 そのうちの五人はすでに倒れ、ひとりは今おり、もうひとりは、まだきていない。それが来れば、しばらくの間だけおることになっている。
この獣に乗る女は終わりの日の統一宗教勢力「大淫婦バビロン」です。
のちにこの女は獣に憎まれ、食われます。
以前記事にしたようにこの七つの山とは、ローマの七つの丘であり、七人の王はローマ帝国の皇帝たちでした。アメリカを示すものはありません。
聖書の預言はユダヤ人の国がなくなった紀元70年の時点で成就が止まり、ヨハネが黙示を受けたのは「そのうちの五人はすでに倒れ、ひとりは今おり、もうひとりは、まだきていない。」と書かれているとおり6人目の皇帝ヴェスパシアヌスの時代だったようです。
そして1948年のイスラエル建国と同時に終わりの日々の預言の成就が始まり、七人目の復活ローマ帝国皇帝とも言うべき独裁者が、終わりの七年に現れることを預言しているのです。
Rev 17:12 あなたの見た十の角は、十人の王のことであって、彼らはまだ国を受けてはいないが、獣と共に、一時だけ王としての権威を受ける。
また、アメリカ合衆国に十人の王はいません。君主がわらわらいるのはヨーロッパです。ここまで見てきた中にアメリカを示すものは何もないということです。
結論としては、最後の世界政府はヨーロッパによって作られ、そこから反キリストが現れ、龍の国(たぶん日本?)がそれに権威を与えるということです。
おそらくは次の世界大戦の過程で、アメリカとロシアは力を失い、ヨーロッパによって世界統一が行われるでしょう。
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Mat 7:14 命にいたる門は狭く、その道は細い。そして、それを見いだす者が少ない。
おしまい。