終わりの日

誰も真面目に調べない終末論、聖書預言の考察

ダニエル書と黙示録の終末預言

 

ダニエル書について
預言者ダニエルはユダ王国を屈服させたバビロンの虜囚となってネブカデネザル王の時代からクロス王の元年までバビロンに仕えた人です。
ダニエルはネブカデネザルの見た不思議な夢を解き明かし、バビロン全州の総督となり、バビロンの知者たちを統括する長となりました。詳しくはダニエル書をなめるように読んでください。
このダニエル書の預言とヨハネの黙示録は両方を読まないと意味がさっぱりわからない書物になってます。


さて、預言の解釈の前に聖書の基本ルールみたいなのを押さえておきたいと思います。
イスラエルの民がエジプトから逃れた時、イスラエルの民は約束の地カナンへ攻め込めという神さまの指示を拒みました。
エジプトからカナンまでは大勢でぞろぞろ行っても徒歩40日あれば行ける距離だったそうですが、民が戦いを恐れて拒んだので砂漠を彷徨うこと40年後に延ばされました。

 

民数記14章
Num 14:33 あなたがたの子たちは、あなたがたの死体が荒野に朽ち果てるまで四十年のあいだ、荒野で羊飼となり、あなたがたの不信の罪を負うであろう。
Num 14:34 あなたがたは、かの地を探った四十日の日数にしたがい、その一日を一年として、四十年のあいだ、自分の罪を負い、わたしがあなたがたを遠ざかったことを知るであろう」。

 

聖書では人間の頑なさによって1日でおわる予定が1年に延びたりいろんなことが起きます。聖書預言の中ではしばしば1日を1年として計算しなければならないことがあります。

 

Eze 4:6 …… わたしは一日を一年として四十日をあなたのために定める。

 

聖書預言の解釈については↓にまとめました。

聖書預言解釈についてのまとめ
http://thedayofthelord.hatenablog.com/entry/2016/11/06/001737

サタンも聖書を研究してるそうなので、サタンを出しぬくためにこんなややこしくなってるのだそうです。

 


そんなわけで聖書は全体と調和する形で解釈していかないと意味を取り違えてしまうんですね。だから十字架から2000年たった今でもこうしてあーでもないこーでもないと聖書が研究され続けるわけです。
本当に人智の及ばないお方です。ハレルヤハレルヤ。

 

話を戻してダニエル書には70週(490年)の預言にメシアの到来が預言されており、
この預言はイエス・キリストによって最後の1週(7年)を残して成就されました。

この70週の預言はとても難解なので
ロゴスミニストリーさんのサイトhttp://www.logos-ministries.org/j_frame.html の
翻訳メッセージの中にある  患難と教会(日本語訳pdf) から転載します。
〈〉内は私の注釈です。

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紀元前538年ごろ、預言者ダニエルは、神が彼のために与えられるであろう特別な命令を待っていました。
ダニエルは70年間のバビロン捕囚が終わろうとしていることに気づいていました。突然、御使いガブリエルがダニエルに現れました。ダニエル書9:24で、ガブリエルはダニエルに言います。
70「週」(文字通りには、“sevens”、7年の周期を表す。)が「あなたの民(イスラエル)」と「あなたの聖なる都(エルサレム)」については定められている。それは、そむきをやめさせ、罪を終わらせ、咎を贖い、永遠の義をもたらし、幻と預言とを確証し(幻や預言の完成、成就)、至聖所に油を注ぐためである。」
御使いは続けて言います。引き上げてエルサレムを再建せよ、との命令が出てから、油注がれた者(メシヤ)、君主の来るまでが7週と62週、または、合わせて69週。それぞれの週が、7年の周期を表すことから、69の7年周期とは、つまり483年となる。

ロバート・アンダーソンは「来るべき君」(The Coming Prince)[1]という本の中で、こう説明している。
この周期はバビロンのカレンダーに準拠していて、1年間は360日である。したがって、483年は173880日である。紀元前445年、3月14日、ペルシャのアルタシャスタ王がネヘミヤにエルサレムを再建せよという命令を与えました。173880日後は、紀元後32年4月6日になります。この日、キリストはエルサレムに入城するのです。(アンダーソンの計算より[2])

 

ダニエルに与えた預言の最初の部分は文字通りその日に成就しました。しかし御使いは続けて言います。油注がれた者(メシア)は〈69週の後に〉「絶たれ、彼には何も残らない。(文字通りには彼自身のためには何も受け取ることはない)やがて来るべき君主の民が町と聖所を破壊する。」
町の破壊は、紀元後70年にティトスのもとエルサレムが略奪されたときを示しています。ティトスはローマ軍の指揮官でしたが、民の君主ではありませんでした。ネロが破壊を命令した君主でした。もっとも、エルサレムが陥落する前に彼は死にましたが。

 

エルサレムの町、そして民の聖所は御使いが宣告した通り破壊されました。そしてユダヤ人たちは散らされました。
ここまで、この預言は歴史上とても正確に成就しています。しかしながら、ガブリエルは70週がイスラエルのために定められていると言いました。油注がれた者(メシア)は、69週の後に断たれました。
それではどこに、70週目がいったのでしょうか。

 

ダニエル書9章27節で、御使いは再び「彼」という代名詞を使って「来るべき君主」〈黙示録の反キリスト〉について話します。
「彼は1週の間、多くの者と堅い契約を結び、」69週はエルサレムを再建せよとの命令が出てからイエス・キリストが来るまでで終わります。予告されたように、メシヤは王国を受けることなく「断たれ」ました。そしてユダヤ人は離散しました。ダニエル書の70週目の最後の1週はまだ、未来なのです。

イエスはこの預言的な週をマタイ24章で言及しています。弟子たちはイエスの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのか尋ねました。15節でイエスはこう言いました。
「それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす憎むべき者』が聖なる所に立つのを見たならば、(読者はよく読み取るように。)そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。屋上にいる者は家の中の物を持ち出そうと下に降りてはいけません。」

それからイエスは世の初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような「大患難時代」の時を予告しています。70週目の週の真中に、『荒らす憎むべき者』が登場します。

ダニエルは9章〈27節〉の中でこの『荒らす憎むべき者』の話をしています。民の君主は「一週の間、多くの者と堅い契約〈中東の平和条約であろうと予想されています。〉を結び、半週の間、いけにえとささげ物とをやめさせる。荒らす忌むべき者が翼に現れる。ついに、定められた絶滅が、荒らす者の上にふりかかる。
イエスが70週目の最後の週を、彼の時代よりも未来を指して言及していましたので、反キリストはまだイスラエルと契約を結んでいないため、これはまだ未来のことであると結論づけねばなりません。事実、反キリストが7年間の契約を結ぶのならば、それが最後の7年間の期間のはじまりのしるしとなります。

 

7年間の契約の半分くらいのところで、反キリストはイスラエルとの契約を破り、神殿におけるいけにえとささげ物とをやめさせます。ダニエル書12:11によりますと、そのはっきりした日から終わりまでが1290日です。
それからイエスは偉大な栄光の雲のうちに、彼の教会と共に再臨されます。パウロは言いました。
「私たちのいのちであるキリストが現れると、そのときあなたがたも、キリストとともに、栄光のうちに現れます。」

教会時代は、ダニエルの預言の69週目と70週目の間にあてはまります。
パウロによりますと、エペソ3:5でこの奥義は旧約の記者たちからは隠されていました。現在神様は、異邦人たちの上に、恵みの聖霊を注いでいます。彼の御子のため花嫁を引き寄せています。異邦人の時が満ちた時、
神様は待ち焦がれた花嫁、教会を引き上げます。これを教会の携挙と一般的に呼んでいます。

[1]Sir Robert Anderson著、The Coming Prince(Grand Rapids:Kregel Publications).

[2]日数は次のように計算されています。紀元前445年から紀元後32年までが476年。この年月を1年365日のユリウス暦に換算します。そうすると173,740日になります。これに閏年や3月14日から4月6日の24日間の違い(ユダヤ教の慣習を含めた計算)の修正のために116日間を加えます。
そうすると、合計で、173,880日となります。

 

 

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このように70週の預言は、メシア(イエス・キリスト)が断たれた時69週目に1週を残して預言の成就が止まっていると考えられます。(ユダヤ人がメシアを拒んだので先延ばしになった。)
終わりの日の大患難が7年であるというのはここからきてるわけです。

ダニエル書の中でバビロンの後の世界帝国の興亡についての幻を見せられますが、
金属(金、銀、青銅、鉄)やら動物(獅子、クマ、豹、化物)にたとえられたこれらの国々は以下のものでした。(これいろんな人が書いてるので画像のみで割愛します。→09/21追記:解説記事つくりました。獣の国 )

 

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バビロン     525BC - 457BC
メド・ペルシャ  457BC - 332BC
ギリシャ     332BC - 30BC
ローマ帝国     30BC - 476AD AD70にエルサレム陥落
 ↓↓↓
 ↓↓↓この次が
鉄と粘土の入り混じった10本の指、また10本の角で表される国未来の10か国連合国家?

ここでローマ帝国で途切れてるのはユダヤ人の国がAD70にローマへの反乱で消えてなくなったからで、歴史的にはユダヤ属州が消し去られローマ人によってパレスチナという地名をつけられました。


最後の10本の角の国はEUであるとか世界を10分割した国であるとかいろいろ言われてますが、きっとその時が来ないとわからないのでしょう。

そしてAD70年以降は「異邦人の時」でありこれは終わりの七年の直前まで続きます。
黙示録2~3章に預言された7つの教会の時代です。


で、何度も書いてますが1948年のイスラエル建国(エゼキエル36、37章他)を皮切りに1900年の時を経て再び聖書預言が成就しはじめました。
ちなみに詩篇83篇の戦争預言はイスラエル建国から始まる中東戦争を預言したものでした。(詩篇83篇の戦争は四度に渡る中東戦争だった。 参照)

 

ダニエル2章より
Dan 2:44 それらの王たちの世に、天の神は一つの国を立てられます。これはいつまでも滅びることがなく、その主権は他の民にわたされず、かえってこれらのもろもろの国を打ち破って滅ぼすでしょう。そしてこの国は立って永遠に至るのです。
Dan 2:45 一つの石が人手によらずに山から切り出され、その石が鉄と、青銅と、粘土と、銀と、金とを打ち砕いたのを、あなたが見られたのはこの事です。大いなる神がこの後に起るべきことを、王に知らされたのです。その夢はまことであって、この解き明かしは確かです」。


これはキリストの御国の到来を預言していると思われます。

 


これを踏まえて黙示録に出てくる七人の王(ローマ帝国皇帝を表している)について考察していきますと、

 

Rev 17:9  ここに、知恵のある心が必要である。七つの頭は、この女のすわっている七つの山であり、また、七人の王のことである。
Rev 17:10 そのうちの五人はすでに倒れ、ひとりは今おり、もうひとりは、まだきていない。それが来れば、しばらくの間だけおることになっている。
Rev 17:11 昔はいたが今はいないという獣は、すなわち第八のものであるが、またそれは、かの七人の中のひとりであって、ついには滅びに至るものである。


ここからヨハネが啓示を受けた時期は AD 6-100年の間のどこかであり、五人がすでに倒れ、とありますから6人目の皇帝ヴェスパシアヌスの時代 AD 69 - 79年の間であるとわかります。七つの山とは七つの山を持つ町、すなわち七つの丘の町ローマです。

七人の王がローマ帝国の王(皇帝)であることがわかります。
エルサレムの陥落がAD70年でしたから、ここで預言の成就は止まってしまい、しばらくおるという七人目の王はヨハネの時代の「ひとりは今おり、」というヴェスパシアヌス帝の息子ティトゥス(預言された七人目の獣というにはほど遠い人物でした。)ではなく、終わりの日に現れる反キリストであることがわかります。

ところで、ヴェスパシアヌスの前に内乱の時代に皇帝が3人出てきたじゃないか、六人目はガルバではないかという人もいますが、彼らは帝国全土を掌握していたわけではありませんでした。またヴェスパシアヌスという人には興味深い逸話があって、この人は対ユダヤ戦争に参加した将軍であったわけですが、ガリラヤ攻略の際にフラヴィウス・ヨセフスという歴史家の率いるユダヤ軍と戦っています。ここでヨセフスは敗北して捕らえられるわけですが、啓示があったのか何なのか、自殺をやめて投降した上、ヴェスパシアヌスに対して「あなたが次の皇帝になる。」と預言してるんですね(ネロがまだ生きていた頃です)。ここの預言の六人目がヴェスパシアヌスであることを推す理由の一つがこれです。

 


黙示録17:10 七人の王 ローマ帝国の皇帝たち
アウグストゥス  BC 27 - AD 14
ティベリウス   AD 14 - 37
カリグラ     AD 37 - 41
クラウディウス  AD 41 - 54
ネロ       AD 54 - 68  ユダヤ属州への攻撃を指示 クリスチャン迫害
  -----内戦-----
ヴェスパシアヌス AD 69 - 79  AD70エルサレム陥落

ここまではユダヤ人国家がありました

ヨハネが黙示を受けたのはこのへんかな?(AD70~79)

 ×ティトゥス    AD 79 - 81  預言的なことは何もせずすぐ病死 

やはり70年以降預言がとぎれていると思われます。
七人目はティトゥスではなく、終わりの日に現れる世界帝国の独裁者反キリストです。

 

----------1900年経過----------


終わりの日
 反キリスト しばらくおることになっているはずの王 来るべき君主 黙示録では 海から上がってくる獣(13章)

※ちなみに聖書の中で海は異邦人の群衆のことを意味しています。

 

 昔はいたが今はいない獣 第八のもの

  これら七人のうちの一人に憑りついていたと呼ばれる悪霊であると思われます。そうでないと説明がつきません。まさかローマ時代の皇帝が蘇ったりはしないでしょう。

 

 反キリストは7年間の半ばでテロ攻撃か何かを受けて致命的な傷を受けることが預言されています。(黙示録13:3,13:14 ゼカリヤ11:15-17 腕と右目を斬りつけられる)

おそらく、この襲撃によって反キリストはに人格を乗っ取られると思われます。

(追記:この辺の話は修正続きでややこしいので次の記事をご覧ください

黙示録あらすじ
http://thedayofthelord.hatenablog.com/entry/2016/07/23/155528

追記終わり)


黙示録13:3
Rev 13:3 その頭の一つが、死ぬほどの傷を受けたが、その致命的な傷もなおってしまった。

 

 Rev 13:14  ……つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣……

 

ゼカリヤ11:15-17 愚かな牧者の預言
Zec 11:15 主はわたしに言われた、「おまえはまた愚かな牧者の器を取れ。
Zec 11:16 見よ、わたしは地にひとりの牧者を起す。彼は滅ぼされる者を顧みず、迷える者を尋ねず、傷ついた者をいやさず、健やかな者を養わず、肥えた者の肉を食らい、そのひずめをさえ裂く者である。
Zec 11:17 その羊の群れを捨てる愚かな牧者はわざわいだ。どうか、つるぎがその腕を撃ち、その右の目を撃つように。その腕は全く衰え、その右の目は全く見えなくなるように」。

 

フリーメイソンのシンボルが三角形と片目だったり、よくミュージシャンなどが右目を隠す仕草をしていますね。最近はあらゆるサブカルに片目のシンボルが埋め込まれていますが、これは右目を打たれた来るべき反キリスト(荒らす憎むべき者)を示していると思われます。

 

↓超絶やっつけですがこういう感じのポーズですね。

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↓こちらは右目を斬りつけられた傷のメイクです。

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韓国のアイドル?

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漫画やアニメだともっと露骨ですね。片目を隠した隻眼キャラだらけです。

ただし左目を隠してるのは関係ないかもしれません。

18ページ分もいます。やりすぎです。

色々な作品の片目隠れキャラまとめ(更新中) - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2138470152677436501

 

スターウォーズでも

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聖書にはサタンがしばしば出てきますが、この世の支配者たちは本気で悪魔を崇拝しており、悪魔の命令をこなすことで富を得るための知識や協力を得ているのです。

だから、もう21世紀だというのに戦争が絶えないわけです。

 

余談ですがネロ・カイサルをゲマトリア変換すると獣の数字666となるそうです。
これはぶっちゃけ誰でもいいんですけれどネロを操っていた悪霊が8人目である可能性が高いです。

 

独裁者「獣」とは? 666の意味
http://www2.biglobe.ne.jp/remnant/shumatsu06b.htm

 

さらに反キリストについてみていくと いけにえとささげ物をやめさせるとあります。
つまりユダヤ人たちがそれらをささげる場所、エルサレムのソロモン神殿があった場所に第三神殿が建てられるということです。
この第三神殿についてはすでに建設の準備もささげものの準備も神殿で儀式を行う祭司の訓練も進んでおり、GOサインが出ればたった2か月で建造可能であると言われてます。詳しくは以下の動画をご覧ください。

 

第3神殿予告編日本版 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=31ZEKpRvasE

 

 

 

 

なんだかだいぶ話がそれてきたのでここらへんで一旦切ります。
まだまだ書きたいことがたくさんありますがダニエル書と黙示録の預言についてでした。

 

おわり。